挫折の経験

――人として魅力的にならなきゃ、面白い文書は書けないんだな。
内容は変えていないのに、こんなにも文書の読みやすさや魅力が変わるのか――。
毎回驚きの連続だった文章講座。
素材は変わらないのに、書き方で印象が変わる。
「素材」を見つけ、「視点」を磨くことが何よりも重要なのだと感じました。
他の受講生の方の面白い文章を読むと、自分の固すぎる文章に自己嫌悪してしまう。
文章を書くことは比較的得意だと思っていた私にとっては、挫折の経験でした。

文章の体裁を整えるだけなら、自分にもできるような気がする。
段落をつけたり、文章を強調したり、文章の順番を入れ替えたり…。
でも「素材」を見つけ「視点」を磨くことについては、教えてもらってできるようなことではない。文章を書く前の生活や暮らしでどう生きるかが大事。
文章講座に通ったはずなのに、「これからどう生きたいか」を考えてしまう経験となりました。

“考える癖”がついた

文章講座は、わたしにとって『ただ文章を教えてもらう講座』というだけではありませんでした。
毎回の課題によって、日々の身の回りの事象からニュースや時事問題まで、毎日漠然と過ごしていたところを、「次回の課題のために自分は何ができるのだろう」「何をテーマにしようか」と“考える癖”がつきました。
「自分の夢やこだわり」という課題であれば、自分という人間は他の人と違い、どういうこだわりがあるのか、また「インタビュー」の課題であれば、誰にインタビューしようか。自分は何に興味があるのか――など、『自分と向き合う時間』が久しぶりにとれた気がします。
その時間は、積み重なれば、自分だけの視点となり、“感性”になっていくのだと思います。
このような機会を与えてくださった坪田先生、スタッフの皆様に心より感謝いたします。
坪田先生が、私たちとプロのライターとの『かけ橋』となってくださり、一主婦であるわたしにもわかりやすく、教えてくださったおかげです。
最後に、今まで培った経験知識を元に、「新たに始められる活動」でも応援させて頂きますので、これからもどうぞ宜しくお願い致します。

「経験値の足りなさ」を痛感

課題に頭を悩ませ、締め切りに焦る一ヵ月半—。短い期間でしたが、脳も生活も活性化するのが実感できました。
受講して得た最大の気づきは「経験値の足りなさ」です。
主張したいことがあったとしても、自身の経験の引き出しが少なければ、読み手から共感を得られない薄っぺらなものになってしまいます。
特にインタビューの課題に苦戦しました。対象者を理解するにも、聞き手に類似体験がなければ共感することができず、心の通った文章が書けないのです。
「なんでもチャレンジして、なんでも糧にしてやろう!」という気概を持てたのは、講座を受講したおかげです。
 先生、福岡さんをはじめ、意欲ある生徒のみなさんとご一緒できてうれしかったです。
私の感度も少し高まった気がします。ありがとうございました。